
「身体を整えると人生が変わる」
そう聞くと、少し大げさに聞こえるかもしれません。
肩こりや腰痛が楽になることと、人生が変わることにどんな関係があるのでしょうか。
けれど私はこれまで多くの方の身体と向き合い、自分自身の人生を振り返る中で、身体と人生は切り離せないものだと感じています。
なぜなら私たちは、身体を通して世界を認識しているからです。
同じ出来事でも、身体の状態によって見え方は変わる
たとえば、睡眠不足の日を思い出してみてください。
いつもなら気にならない一言にイライラしたり。
ちょっとした失敗で落ち込んだり。
未来に対して不安になったり。
逆に、しっかり眠れた日はどうでしょう。
同じ出来事が起きても、そこまで気にならなかったりします。
起きている出来事は同じなのに、受け取り方が変わる。
それは、身体の状態が違うからです。
私たちは「現実を見ている」と思っています。
けれど実際には、身体というフィルターを通して現実を見ています。
だから身体が変わると、世界の見え方も変わるのです。
人生は「感じたこと」を土台につくられている
私たちは日々、無数の選択をしています。
誰と関わるか。
どんな仕事をするか。
何を買うか。
何を我慢するか。
何に挑戦するか。
その選択の土台になっているのは、「感じたこと」です。
心地よい。
安心する。
不安だ。
怖い。
楽しそう。
やってみたい。
私たちはそうした感覚をもとに選択しています。
つまり、人生は感じたことの積み重ねでできているとも言えます。
だからこそ、感覚の入り口である身体はとても大切なのです。
ネガティブを感じないようにすると、ポジティブも感じられなくなる
私自身、以前は自分の感情や感覚にフタをしていた時期がありました。
寂しい。
悲しい。
苦しい。
そんな感情を感じないようにしていました。
けれど後になって気づいたのです。
ネガティブな感情だけを感じないようにすることはできない、と。
悲しみを感じないようにすると、喜びも感じにくくなる。
寂しさを感じないようにすると、愛されていることにも気づきにくくなる。
苦しさを感じないようにすると、楽しさも感じにくくなる。
感情は選り分けられません。
感覚にフタをするとき、私たちは感覚全体にフタをしています。
すると人生の彩りそのものが少しずつ失われていきます。

身体を整えることは、感覚を取り戻すこと
身体を整えるというと、
姿勢を整えること。
筋肉をほぐすこと。
運動すること。
そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。
もちろんそれも大切です。
けれど私が考える「整える」は、それだけではありません。
呼吸を整えること。
睡眠を整えること。
感覚を整えること。
神経系を整えること。
身体の使い方を整えること。
そうやって身体とのつながりを取り戻していくことです。
身体が整うと、感じる力が戻ってきます。
感じる力が戻ると、自分にとって何が心地よく、何が心地悪いのかがわかるようになります。
そして、自分にとって本当に必要な選択ができるようになります。
選択が変わると、人生が変わる
人生を変えるのは特別な才能ではありません。
大きな決断でもありません。
毎日の小さな選択です。
身体が整う。
感覚が戻る。
見える世界が変わる。
選択が変わる。
そして人生が変わる。
私はこれまでたくさんの方の変化を見てきました。
身体の不調が改善した人。
人間関係が楽になった人。
新しい挑戦を始めた人。
子育てが楽になった人。
パートナーとの関係が変わった人。
起きた出来事は人それぞれです。
けれど共通しているのは、身体を整えたことで「見える世界」が変わったということ。
だから私は、身体を整えることは人生を整えることにつながると考えています。

身体は人生の土台
身体は、24時間365日、あなたと共にいる唯一の存在です。
どんなに優れた知識があっても。
どんなに素晴らしい方法を知っていても。
それを実行するのは身体です。
人生を生きるのも身体です。
だからこそ私は、まず身体を整えることを大切にしています。
身体を整えることは、人生を変えるための近道ではありません。
けれど、自分の人生をより豊かに生きるための確かな土台になる。
そう信じています。